2008年ごろ、インターネット企業間でブログユーザーの獲得合戦があった。結果はアメブロが「有名人を囲い込む」という戦術で天下を取ったが、この企業間の獲得競争は数年に渡って繰り広げられ、当然アフィリエイトの場でも広告合戦が繰り広げられた。
ブログの会員獲得は1件あたり30円~200円、無料登録で報酬が発生するので新規獲得も容易く、比較的優秀な部類の広告だ。
企業 | N社 | F社 | L社 | P社 | X社 |
成果報酬 | 200円 | 30円 | 120円 | 150円 | 300円 |
ここで注目して欲しいのが、一番最後のX社。あの電機企業大手N社にも勝る好条件、もちろん筆者も掲載してみた。
その結果は、49件の成果発生中、報酬として認めたのはわずか2件。一般的な承認率は9割なので約}43件分、12900円の踏み倒しだ。
一ヶ月で設置したX社の広告を全て撤去したため、被害額は最小で済んだものの、アフィリエイトの世界ではこのような悪質な広告主も当然存在する。
アフィリエイトの運営会社も当然黙ってはいない。こういった事態を想定するため、運営会社は予め、広告主から預かり金を徴収しているのだ。こういったインチキ広告主が悪事を働いた際はそのお金で対処する訳だが、残念ながら今回のようなケースだと、その預り金では到底賄うことが出来ず、やはりこの場合は泣き寝入りとなる。
ちなみに、このX社は当然プログラム一覧から削除され、一年後には会社そのものも無くなっていた。
ちなみにこのX社は会社形態ではなく個人事業として運営されており、今思えば凄まじい怪しさだったと言える。
筆者はこれまでに過去2回、このような事件に遭遇している。この2回はアフィリエイトをはじめた当初のみであり、今現在はこのような被害に合うことは一切無くなった。
しかしこれは、怪しい広告主を排除していったからであり、漫然と条件だけで広告を選ぶようでは、またいつ被害に会ってもおかしくない。
さて、前置きが長くなったが、ここからが本題。悪徳広告主に合わないためのノウハウを、紹介させていただこう。
それでは、実例を元に広告の見極めをしてみよう。
例に上げたのは実際にA8で掲載されている本のネット販売プログラムだ。
ちなみにセルフとは自分で購入する自己アフィをした場合、一般は自分以外のお客さんを誘導した場合である。
アマゾンは自己アフィ禁止な上に、報酬も約3%。hontoの異常な大盤振る舞いっぷりは、容易に理解できると思う。
このような異常に条件の良い広告を、筆者は「バブル広告」と呼んでいる。バブル広告を設置する際は、当然注意が必要だ。どのような会社が広告主か、まずはそれを調べる必要がある。
広告主は「ハイブリッド総合書店honto」。全く知らない会社名だ。
A8の場合は、赤で囲っているリンクから、広告主のサイトに移動できるようになっている。他のアフィリエイトの場合でも、サービス名などでググればすぐ出てくる。
なかなかスッキリして見やすいサイトだ。さっそくページ最下部の運営会社をクリックすると、会社名は「株式会社トゥ・ディファクト」とある。全く知らない名前である。
バブル広告+無名企業、この組み合わせは問答無用でスルーでよい・・・と言ってしまいそうだが、今回の場合はもう少し読み進めていく必要がある。
株主の欄まで読み進めていくと、大日本印刷、NTTドコモとある。
結論から言うと、hontoは、大日本印刷とNTTドコモを中心に、アマゾンに対抗すべく立ち上げた巨大プロジェクトなのだ。
サイトをみてみると「hontoポイントプレゼントキャンペーン」(実質お客さん全員に500円プレゼント)など過激な企画も行なっており、またアマゾン同様送料無料、各種カード完備と、文句なしの「やる気広告主」である。
特に大きいのが自己アフィ12%還元。実質12%オフで買えるということなので、筆者もここ最近は、購入する本全てをここで調達している。
また、個人的な話だが、アマゾンという巨大外資企業に立ち向かう、日本企業の大連合、日本人として単純に応援したい気持ちにもなる。
自己アフィ12%バックは、A8で行われている。このサイトを見ている人で、A8を使っていない人は皆無だとは思うが、もしまだなら、登録しておこう。プログラム検索で「honto」と打てばOKだ。
他のページでも書いているが、こういうバブル広告をいち早く発見するには、コツコツこまめに探すしか無い。特にA8とリンクシェアはこういった広告も多いので、暇があればAとリンクシェアはチェックするようにしてほしい。